第1話 初めてのアポイント

諦めなければ、扉は開く。——そう信じるしかなかった。

台本を手に、また電話をかけ始めた。
何度断られても、手を止めなかった。

黒木から「今日はアポを1件でも取ってこい」と言われた佐藤。電話の基本フロー台本を受け取り、これを完璧にやればと気合を入れる。


諦めたくない。
台本は、俺の盾になる。

10コール目で撃沈。30コール目には心が折れかける。「自分って、何のためにやってるんだ…」と自問する佐藤。


また切られた。
何のために、やってるんだろうか・・・。

先輩・神谷から「相手のメリットを自分の言葉で伝えるんだ」とアドバイスをもらう。50コール目に切り口を変えて電話をかける佐藤。


台本を読むだけじゃ、心は動かない。
相手の人生の悩みを、解決することなんだ。

「じゃあ、今度一緒にしましょうか」初めてのアポイント獲得。黒木は「たまたまだろ」と言いつつも「次は契約まで持っていけ」と告げる。


たまたまかもしれない。
でも——ちゃんと話を聞いてくれた人がいた。

商談当日。「正直、まだ迷ってる」という相手に「はい、じっくりお話を伺わせてください」と答える佐藤。小さな一歩が、未来を変える。


小さな一歩が、
未来を変える。

次回 第2話「初商談、惨敗」
毎日更新。


この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳・元エンジニア → M&A仲介営業

黒木隆司

黒木 隆司
上司・45歳・部署マネージャー


全員のプロフィール・人物関係は
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By | 2026年5月12日